ウェイトローラー交換(DR.Pulleyドクタープーリー)
前から気になっていたドクタープーリーに変更してみました。
円形ではない異形ウェイトローラーです。
以下、公式の説明です。
加速が良く、最高速が伸び、しかも偏磨耗も防げてしまうというドクタープーリーのウエイトローラーです。
落とし込みが深くなる形状のため、通常のウエイトローラーよりもベルトが中心に移動、加速がよくなり、 高回転の時にはランププレートを押し出す形になるため、ベルトが外側に移動、結果、最高速が伸びます。
特に高回転型のマフラーなどを付けたときの低速の落ち込みの解消には抜群の効果を発揮します。
ランププレートとプーリー本体の隙間が狭くなるのでプーリー間の距離が広がり、よりローギアが使えるようになる。
平面部分でランププレートを押し出すので円形よりもプーリー間が縮まり、よりハイギアが使えるようになる。
ということらしいです。ウェイトローラーの重さプラマイ0.5gくらいの効果があるようです。
下図は実寸計測のランププレートの移動差異です。確かに理屈上はそうなりますね。
それでは早速交換します。
だがしかし、その前に加工しなければならないところがあります。
下図の通り、形状的にこのようにウェイトローラーが移動します。
ウェイトローラーの平面部分でランププレートを押し上げる仕組みなので、赤い矢印部分にバリがあったり鋭角になっていたりするとゴリゴリ磨耗します。
なのでランププレートのバリ取りと角の丸めは必須です。
時々レビューで見かける磨耗が酷いとか言っている人は、これをしていないだけです。
仕組みを理解してよく考えればわかる事ですね。
こういう説明書には書いていないことを想像できない人はセルフカスタムはしない方がいいよな、といつも思う次第です。
ランププレート裏です。円形ではプレートを押し出しきれない部分が出ていますね。
ここを平面にしてもっと押し出そうという仕組みのウェイトローラーです。
プレートのここの部分を6箇所すべてなるべく均一になるように丸めます。
と言っても、指でなぞってひっかかりがなく滑らか程度でいいと思います。
円形ウェイトと違ってきちんとした向きがあります。
付属の説明図の通りに嵌めます。
向きや方向を間違えると変速しなくなりますので気をつけてください。
ciaoのバリエーターは順回転(時計回り)なので回転時に、上から見てローラーガイド壁の左側が押される面になるのでそちらを樹脂で覆われている方にします。
回転の進行方向側が金属露出側です。
上下は形状を見てわかる通り、楕円になっている方が下、平らな方が上になります。
この上下左右の向きを間違えるとバリエーターが開かなくなり、3、40km/hくらいしか出なくなります。
私のciaoは円形ウェイトローラーはデイトナの9gを使用していました。
MAXで55km/h程度。
今回使用したのは9.5gです。
0〜初速は円形9gの時とさほど変わらず、30km/hあたりで豹変します。
40km/h代をふっとばして一気に50km/hあたりまで加速する感じです。
MAXで60km/h程出るようになりました。
GPSメーターなので正確だと思います。
止まれないのでそんな速度で巡航しないですけどw
エンジン回転は若干余力が残ってるくらいの感じの音での最高速度なのでセッティングは良しとします。
2023/11/20追記
ベルトを新品交換したら上が唸ってしまうので重めに交換。
9.5×2個と11g×4個の10.5gのセッティング。新品ベルトではこれがベストです。
初速から高速までほぼエンジン音は変わらず57km/h付近までにゅるんと加速します。
その後、直線が長ければ64km/hあたりを行ったり来たり。エンジンにも余力が残ってます。