フライホイール交換
エンジンが不動となりました。
主な不動となる原因を1つづつ潰していきます。
キャブレターの詰まり
シリンダー&ピストンの焼け
プラグ不良
プラグキャップ
プラグコード
CDI
発電コイル
フライホイール
上記がエンジン不調・不動となる主な要因です。
1つづつ潰していった所、ピストンに焼きつきがありシリンダーごと交換。
ピックアップコイルが安定しないので新品に交換。
と、ここまでしてもエンジンがかかりませんでした。
スパークはしているのでステーターコイルの不良ではなさそうなのでフライホイールマグネットの磁力不良の様です。
treatlandでフライホイール&CDI&発電コイルセットを購入しました。
フライホイールはどうやらS.I.Pスクーターのオリジナル品の様です。
嵌めてみると上手くはまりませんでした。
型が悪いのか成形不良やバリだらけ。
すべて削り落していきます。
こういった箇所は電動工具は厳禁です。棒ヤスリを駆使して手動で慎重にすべて削ぎ落とします。
ありえないサイズのバリが溝からこそげ落ちました。
テーパー受け部分にも同様の溶けかけアルミで段差ができていました。
これが削げてもまだ嵌りません。
半月キーの溝が浅すぎる所為で完全に下まで降りません。
年式でシャフトのテーパーが違うのか、社外クランクシャフト合わせなのかは不明ですが半月キーの嵌り溝を彫り下げないとなりませんでした。
上面がこれくらいです。
上面の深さとほぼ同じくらいまで彫り下げないと上手く嵌りませんでした。
削り量はこんな感じです。
0.5mm程彫り下げました。
削り落すのは底面のみです!溝の側面は絶対に削ってはいけません。
キー溝の側面に隙間がずれるとフライホイールが横ずれしてしまいます。
フライホイールの劣化、点火ポイントのずれ、最悪クランクシャフト側が削れます。
なので機械工具は使わず必ず手動でヤスリを使ってシコシコ削ってください。
また一気に削らず、必ずトライ&エラーで少しづつ削ってください。
半月キーの嵌り角度が変わるとキーが割れたり、シャフトのテーパーと平行にキーを嵌めた場合1.5mm程でしか支えられなくなるので、溝から外れる可能性も無くはないです。
なるべく、内側から外側へ斜めになる様に、かつ平坦に、ギリギリの位置でフライがガタつかずに最底面へ落ちる様に削ってください。
シャフトのキー溝がテーパー部になるので、内側の方が外側より高い方が半月キーがより斜め(外側に突出)に嵌る様になります。
その方が劣化が極力抑えられます。
上手く嵌り、無事エンジン始動ができる様になりました。