ギアボックスオイル漏れ修理
ふとリアを見るとギアオイルがダダ漏れでした。
ギアシャフトのオイルシールがいかれたようです。
ボディのベルト側がオイルまみれでした。
ベルト交換したばかりなのに!
ガスケットからも染みてるようです。
両方交換します。
まずはガスケットから。
ギア受けベアリングとセット販売のみでガスケット単体は売っていないので切り出します。
イラレで10mm方眼を書いてプリントアウト。
古いガスケットをぴったり貼り付けて写真を撮りイラレでトレース。
パスデータでレーザー切り出ししました。
今回はキタコの0.5mm厚を使用しました。
純正やリペアのガスケットは0.3mmの紙ガスです。
一応イラレマスターのプロデザイナーなのでドンピシャです。
組み込み時はパーマシールド(非硬化の液体ガスケット)を薄塗りしました。
次はオイルシールです。
バリエーター用のギアボックスは構造上?仕様上?ギアボックスとクラッチが当たって削れていきます。
私のは多分1mmくらい落ちちゃってる。
オイルシールを圧入するためのテーパー溝が削れ落ちてまっすぐになってしまっていたので圧入前に溝を彫りました。
上部外縁を30度くらいの角度で1mmくらい落としました。
シールを圧入。
ご覧の通りオイルシールの頭が0.5mm程出てしまっています。
このままクラッチを組むとクラッチがシールに当たって、すぐ劣化するので、ギアボックス〜クラッチの間に13-30-0.25のステンレスシムワッシャーにグリスを薄塗りして2枚入れました。
岩田製作所さんでオーダーメイド発注しました。
ここに2枚入れます。
ギアボックスのボス部分の削れ具合にもよりますが、ワッシャーを厚くするとギアボックスとクラッチが噛んでしまいます。
削れ具合を確認してから入れてください。
オイルシールがきちんと圧入されて上部に余裕があるならワッシャーは不要です。
多分、オイルシール上0.8mm程度しかアソビがありません。
クラッチのロックナットが噛んでしまうので、オイルシールと同径の13-22のワッシャーなら1mmでも大丈夫かも。
組まずに2週間ほど立てて放置しましたがオイル漏れは皆無。
走行したらわかりませんが、ひとまずオイル漏れは止まったようです。