スターターシューの不調に関して
ciao、Si、Bravo等のバリエーター車のスターターシューに関してです。
手に入れてからずっと不調に悩まされていたエンジン始動のしづらさ。
クラッチをまるごと交換してみたり、ハウジングを研磨してみたり、シューのスプリングを弱めてみたり、ベルトの貼りや長さを調整してみたりベルト鳴き止めで滑りづらくしてみたりと色々試してみましたが一向に直りませんでした。
最終手段としてクラッチシューにベルト鳴き止めスプレーを吹いて噛みやすくして対応していましたがロングランをすると乾いてしまって都度吹かなくてはならない始末。
シューのライニングの磨耗も半端ありません。
その不調の原因が、やっと判明しました。
スターターシューはアーム部分が曲がります。
写真下が始動しづらくなったスターターシュー。
写真上が新品のシューです。
ご覧の通りアームが内側に曲がってしまっています。
クラッチベルの構成上、エンジン始動時だけでなく走行時も開いて噛む為、劣化(といっていいのか?)で曲がってしまいます。
これによりベルに飛び込むタイミングがずれて、シューの接地面も減ってしまうのでエンジン始動がしづらくなるという理由です。
新品交換後500〜600kmほどでこの現象が起こり出すので、piaggioのバリエーターモデルのエンジン始動がしづらくなる原因はシューの磨耗ではなくこちらがメインだと思います。
シューがそんなに目減りしていないにも関わらず、エンジン始動に5〜6m漕がないとかからない場合はアームの曲がりが原因です。
しかもこのシューは、合わせ板で構成されているので無理に曲げ戻そうとすると歪んでしまうので手曲げは厳禁です。
歪んだシューは余計つながりづらくなったり、最悪ベル内を傷つけます。
この事象の対策に関しては、こちらの
スターターシューの補強トピックで解決済みなのでご確認ください。
こちらの補強を行ってからは1キック〜2mも漕げばエンジン始動可能になりました。